Appleの広告ブロックの件、よくわからない人のためにやさしく解説してみる

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SNS中心にAppleの広告ブロックについてざわめきはじめました。

「アドセンスがオワコン」だとか、「ウェブ広告がおわる」など震え声を静観しながら、一度今回のニュースについてまとめてみました。

Appleの広告ブロックは本当なのか?

これは不正解です。Appleが公式にコメントしたわけではありません。

ただ開発者向けに配布されているiOS9に「広告ブロック機能(Content Blockers)」が搭載されていることは事実のようです。

今回対象となるのはSafariブラウザのみ?

いろいろな情報が拡散されていますが、今回対象となるのはSafariブラウザのみとなります。

アプリに表示されているような広告は対象外となります。

なぜAppleは広告ブロック機能をつけたのか?

Appleの大きな収益もとは「iPhone」です。2015年時点で 70% が iPhone の売り上げとなっています。AppStoreの売り上げでみると、全体の6%なんですね。日本ではゲームが大当たりしていますが、全体でみるとそこまで大きくないんですね。

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引用元 アプリマーケティング研究所

Appleの広告収益というと、Appleアソシエイトがありますが、当然収益はAppStore以下です。

Appleが広告ブロックしてもまったく痛くないですね。

Googleはどうか?

逆にGoogleの収益源は広告収益です。以前、Appleの広告ブロックと逆のことをしています。

2013年にGoogle Play上から「広告ブロックするアプリ」を一斉削除されています。

ディベロッパー側の契約違反を理由としてリジェクトを行っています。

4.4 禁止される行為: デベロッパーは、マーケットに関して、第三者(Android ユーザー、Google、およびあらゆる携帯通信会社を含むが、これらに限定されない)の端末、サーバー、ネットワーク、またはその他の財産またはサービスへの妨害、中断、損害、または許可されていない態様でのアクセスとなる行為(そのような行為に該当する対象製品の開発または販売/配布を含む)に関与しないことに同意します。デベロッパーは、マーケットから取得した顧客情報を、マーケット外で対象製品を販売または配布する目的に使用してはなりません。

[日本語版注:Googleの公式日本語版契約書より引用]

引用 TechCrunch

広告が収益源であるGoogleサービス「Google Play Store」「Google Chorme」でAppleのような広告ブロックは今後もないでしょう。※Chrome端末のエクステンションで広告ブロックの存在はしている

もしAppleが本格的に広告ブロックをした場合、影響はどのくらいあるのか?

PC端末からスマホ端末にトラフィックが大幅に移行している中で、Safariブラウザのシェアは半分くらいのシェアを持っているでしょう。私が運営しているサイトで端末シェアをみると、Safariブラウザシェアは40%を占めています。

このサイトの収益源はアドセンスなので、Appleが広告をブロックした場合、単純計算すると収益は半分程度になります。

もしアプリにも広告ブロックがされるようになったら、広告収益源になっているアプリも大きな影響を与えるでしょう。

ユーザは広告についてどう思っている?

アドセンスやアフィリエイトの広告をユーザはどう思っているのでしょう。おそらくそんなに気にしていないでしょう。気にしているのはサイト運営者やインターネット界隈で広告モデルを知っている方だけでしょう。

私がインターネットに触れたのは中学生の頃ですが、広告のことが気になりはじめたのは社会人になりインターネット界隈で働き始めてからです。大半の人は広告と気付かずにクリックしているし、そこから収益が発生することに知りません。

要はインターネット広告の仕組みを知っている人が広告ブロックするんですよ。というかそういう人は広告をクリックしないんですよ。

ウェブサイトの大半は広告で成り立っている

ウェブサイトを運営している立場からいうと、ウェブサイトは広告収益源としているところが大半です。というかそれが一番マネタイズしやすいんです。サイトに広告を貼って、トラフィックを集めればある程度収益にはなります。だから大半のアフィリエイトを運営している人たちは指標をユーザ数ではなく、ページビュー数(PV)をかかげている人が多いんです。

これは収益モデルが「トラフィックを集めて広告をクリックしてもらう」からなんですよね。

たしかにこのやり方はダサいしイケないです。

嫌悪感を感じるのもすごく共感できます、YouTubeのCMとかスキップがでるまで苦痛でしかありません。ただこの広告がなくなったら、サイトの運営ができなくて閉じてしまう可能性も多いにあります。私が運営している広告モデルのいくつかのサイトも、おそらくこの収益化できなかったら、閉じてしまうでしょう。

慈善事業ではないから当然ですよね。

まとめ

ということで、今回のAppleの広告ブロックの真相を簡単にやさしく解説してみました。メディアに過剰に反応せずに事実をとっていくのって難しいですよね。