まだLINEスタンプで消耗しているの?クラウドソーシングでイケハヤスタンプから学んだこと

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ランサーズでイケハヤ氏のLINEスタンプを発注。結果、大失敗に終わる。。

2014年5月、LINEクリエイターズマーケットが公開されました。数多くのクリエイターが参加し、今ではクリエイターの数は5万人にものぼります。

私も早くからこのLINEスタンプにチャレンジして早1年が経ちますが、売れたのはわずか200個程度です。今では月に5個売れたら上出来です。当時LINEスタンプというコンテンツに魅力を感じ、チャレンジすることにしました。絵が得意ではなかったのですがキャラクター企画をしていた経験もあり、ランサーズでイラストレイターを募集することにしました。

赤字というのは「制作費」「広告宣伝費」費用が売り上げに満たなかったことを示します。

ちょうど1年も経ったのでLINEスタンプを振り返りたいと思います。 

   LINEスタンプを2点、ランサーズに発注。

賛否両論あると思いますが、LINEクリエイターズマーケットは個人だけでなく、企業でも公開することができます。つまり「作り手でない人」でも公開することができる仕組みになっています。一時的にランサーズやクラウドワークスへの「LINEスタンプ」への受注依頼が増えていました。ランサーズではLINEスタンプ専用LPやLINEスタンプのカテゴリを用意してクライアントを募りました。私も特に絵を描くことが得意ではなかったため、ランサーズでコンペ方式で2点、依頼することにしました。

特に2点に絞った理由はないのですが、当時は公開承認までにとてつもなく時間がかかるといわれていました。(今でも時間はかかっていますが)メインでやりたかったスタンプは実物の人のキャラクターを使う予定だったので、通常のモノよりも申請に時間がかかるだろうと予想していました。

まずは1つ公開し、反響をみながらプロモーションを打とうと思っていました。

  キャラクターの選別を市場に求める

ランサーズのコンペ形式で募ったところ、ありがたいことに多数の応募がありました。依頼の仕方についてはコンペ方式でイラストレイターを募り、その後プロジェクト方式で正式に依頼する形をとりました。コンペの選び方については少し変わった趣向で選びました。それは自分の判断基準ではなく「市場に任せる」ということです。LINEスタンプはコミケーションツールです。私自身が買える のは1個だけですし、他の人が欲しくないと言われたらそれで終わりです。

不特定多数の意見が集まる場所として選んだのは3つあります。

  1. アンサー
  2. aorb
  3. 投票サイト

アンサーはnanapiが運営するコミニケーションアプリです。専用スレッドを作成してどの作品がよいかアンケートを作成しました。結果、たくさんの方から意見をもらうことができました。

aorbも同じようなコミニケーションツールではあるのですが、アンサーと大きな違いがあります。それは質問者が2択の問題を作成して、それに淡々と答えていくコミニケーションツールとなってるので瞬発力が求められます。LINEスタンプにはすでに1000件以上のスタンプが公開しており、見た目が面白いモノが売れている傾向がありました。 深く考えずに直感で選んでもらい「面白い」と思っているモノを目指すために活用しました。

投票サイトは独自にペラサイトを用意し、twitterで拡散してもらい自分の好きなキャラクターに投票してもらう仕組みを作りました。すでにtwiiterが宣伝広告場所になっており、クリエイター同士が活発にやりとりしていました。ただ宣伝するだけではインパクトがなかったので、「ファンづくり」することが目的に投票サイトを作りました。

貴重な意見もたくさんもらうことができてこのやり方はよかったなあと思っています。

  LINEスタンプと著作権

LINEスタンプでは、著作物についてはかなり厳重にチェックされます。申請してから3ヶ月かかるのは、おそらく運営側は著作権の有無を確認するのに時間が要しているのではないかと思います。一度チェックを通っても著作権を侵害する恐れがあるものは販売停止になっています。嵐の大野くんやKA-TUNの亀梨くんのスタンプが一時人気になりましたが、その後販売停止となっています。

当然、私も特定人物を扱っているため「肖像権」の所在を確認する必要があります。作成する前にイケダハヤト氏から承諾の有無をいただいていたので、契約書関連は事前に用意していました。案の定、申請してから2ヶ月経過したころ運営側から肖像権の所在を確認する問い合わせをきて、契約書を送付。その1ヶ月後に無事承認が下りました。

  いろんなところからバズる

7月に申請し約3ヶ月かけて公開することができました。男子ハックさん や個人ブロガーを中心に取り上げてもらい初日は順調な滑り出しすることができ、ランキングでは500位まであがることができました。twitterでもバズることができて大きな反響を得ることができました。

が、なぜか反響と売り上げが比例しませんでした。ピークは初日から3日程度で急降下していきます。

  市場ニーズが適正だったのかどうか

売り上げが思った以上に伸びず、原因を考えてみました。市場性を考えたときに「特定人物キャラクター化」がニーズがあるのかどうかということです。

当時、森もり子さんの「もっと私にかまってよ」がしばらくの間トップの時期がありました。「キャラクター性があってコミニケーションで使えるスタンプ」は売れると思っていました。グランプリをとった小嶋わにさんの「アメリカポップ関西弁」も方言ネタでしたし、個人的な統計結果ですが「方言ネタ」は1000位内をキープできることがわかっていました。

ではなぜイケハヤスタンプは売れなかったのでしょうか?

おそらく「イケダハヤトさんを知らない人が多かった」ということでしょう。インターネットの中では知名度があっても、テレビにでているわけではありません。インターネットの中でも限定的な人しか知らなかったのだと思います。私が読んでいるブログやメディアにはイケダハヤトさんの露出は多かっただけだったんですね。

さらにいうと、スタンプの利用用途はコミケーションツールです。イケダハヤトさんを知っている間ではこのスタンプが使えるのですが、知らない人にはなかなか送りづらいです。

特定人物のスタンプは、お互いが知っていることが前提で使われるので誰もが知っているような「芸能人」でないと効果がないんですね。市場規模の把握が失敗の要因でした。 

  失敗から派生したサービス

1点は公開までいけず、もう1点は市場性を間違い「LINEスタンプ」としては失敗に終わってしまいました。ですがトータルでみるとそうではないように思えます。 

1)優秀なイラストレイターに出会えた

私はウェブ制作をメインとして仕事をしているので、常にウェブサービスの世の中に作り続けています。スマホの普及によりさらにウェブサービスはデザインを中心としてクリエイターの力に必要となっています。もともとはプログラマーなのでデザインは受託することが多いです。ウェブ制作会社はもちろんフリーランスの方は常に優秀なデザイナーを探しています。

クラウドソーシングでデザイナーやイラストレイターに発注するのは初めてでしたが、とても優秀な方が多く、LINEスタンプの依頼後も継続的に一緒に仕事をしています。

2)利用者だから見えたサービス視点

StampDB というLINEスタンプのランキングサイトは、実は前身のサービスがあります。すでに閉じてしまっていますが、ゲーム性とLINEスタンプを掛け合わせたサイトを作っていました。有名イラストレイターにお願いしたりしてたくさんのクリエイターさんに登録してもらい話題性はあったのですが、運用コストが見合わずクローズしてしまいました。

クリエイターにとって有益な情報を提供したいという気持ちがあって、StampDBをリリースしました。「自分のスタンプの反応」を視覚化できるのは当時は売り上げのみだったわけですが、ランキングをデータ化することで価値をつけることに成功することができました。月間利用者も2万を超え、ほとんどの人達が毎日訪問していただいています。

リリース当初からtwitter経由で紹介してくれるクリエイターさんがいらっしゃり人づてで広がったようなサイトです。めでたく6月で1年目を迎えるわけですが、利用者目線がなくては存在しなかったサービスだと思います。

  まとめ

LINEクリエイターズマーケット市場は10万件以上のスタンプが公開され、毎月1万個のスタンプが公開され、1万人のクリエイターが参加しています。すでに飽和状態ですので、いくら売れるスタンプを作っても、クリエイトマーケットで手を合わせているだけでは売れるのは難しい状態です。

スタンプはあくまで最初の1歩でよいと思います。その中で常に考えを巡らせ、いろいろことにチャレンジしていく力が求められていくものだと思われます。

特に自分で絵が描けるクリエイターにとっては今はとても良い環境となっているはずです。自分の作品を「スズリ」で販売してみるのもよいかもしれません。「ピクスタ」でコンテンツ販売することもよいと思います。LINEスタンプという市場 からたくさん学び、いろんな切り口から自分の価値を提供できるクリエイターさんはこれからも強いと思っています。

拙い表現でしたが、何かの気づきの場になれたら嬉しいです。