「ピッチ・パーフェクト2」は2015年にアメリカで公開されたミュージカルコメディ映画です。前作を超える高評価を得た本作ですが、「最新作を見る前に、前作のあらすじや結末を復習したい。」「新しいキャラクターは?」「エミリーのオリジナルソングについて知りたい」と気になっているかたも多いのではないでしょうか。 ここでは最新作を見る前に「ピッチ・パーフェクト2」をもっと知りたいかたのために
- 本編をあらすじ順に詳しく解説(感想含めて)
- 卒業した旧メンバーやバーデン・ベラーズの近況について
- マッシュアップされている原曲・劇中曲まとめ
を中心に、詳しく紹介していきます。 前作ではオーブリーの失態から崩壊したベラーズを作り直す話でしたが、今作でも始まりは失態から。失態によって大会出場を禁止されたベラーズが、世界大会での優勝を目指してチームを1つにまとめていきます。 また前作から2年がすぎ、メンバーはほぼ4年生。見えてくるのは卒業後の将来への不安に悩む姿も描かれます。恋愛模様が進むメンバーも! 仲間との葛藤や将来への不安など、前作よりも等身大の学生らしく描かれていて、すっと観ることができた作品でした。中でも個人的にはエイミーの活躍が、いい意味でも悪い意味でも笑えて面白かったです。
「ピッチ・パーフェクト2」あらすじ
3年連続アカペラ大会の王者で居続けたバーデン・ベラーズは、オバマ大統領の生誕記念式典で歌うことに。前作とは違い、かなり垢抜けたダンスと衣装に驚かされます。 しかしエイミーの服がパフォーマンス中に破れ、股を晒したことで全米から非難され、アカペラ大会への出演禁止と新メンバー募集禁止を言い渡されてしまいます。
世界大会で優勝することが、復活の条件
ベッカらにとっては最後の大学生活…これはかなりの痛手です。世界大会で優勝すること、それだけが謹慎解除の条件となりました。新規加入者の募集禁止にも関わらず、ベラーズの元には母親がOGだというエミリーが入会を希望してきたため、認められます。 一方、ベッカは夢に向けてこっそりレコーディングスタジオでインターンを始めます。それを知っているのは、付き合っているジェシーだけです。 トレブル・メーカーズの元リーダー・バンパーが警備員として大学に戻ってきてるのウケました。前作では歌い手として抜擢されてグループを抜けてたはずなのに…!
最強の敵「ダス・サウンド・マシーン」登場!
ベラーズが参加するはずだったコンサートに代役で登場したのはドイツのアカペラ集団ダス・サウンド・マシーン(DSM)。映像まで用いる最先端の演出、その圧倒的なパフォーマンスを前に、ベラーズが宣戦布告するも、無駄だと一蹴されてしまいます。 いや素人めにも、圧倒的なパフォーマンスでしたよ…。このチームに世界大会で勝とうというのは結構無謀な挑戦じゃないかと思いますね。実際最後まで見ても、パフォーマンス力はDSMの方が一枚も二枚も上手な感じがします。 インターン先ではベッカが見事なマッシュアップ技術を披露し、プロデューサーに認められます。しかしオリジナル曲もできなければ、プロデューサーにはなれないと言われてしまうのです。
そんな時、ベラーズには謎の招待状が届きます。それは自称世界一のアカペラファンが開いたパーティーへの招待で、そこにはDSMの姿もありました。アカペラ対決リフオフ会がスタートしますが、あと一歩のところでエミリーの失態でDSMに負けてしまいます。 前作から繰り広げられるリフオフ会ですが、アカペラに疎い私にはいまいちよく分からないシステムです。一応音楽のしりとりらしいですが、今作ではあんまり厳密なしりとりにはなっていないとか。なんだか楽しそうだなあと思って見入っちゃいます。
ベラーズらしさとは?心を1つに!
エイミーがベッカのインターンに気づき、他のメンバーに打ち明けるように言われます。自信を無くしていたベッカを、エイミーなりに励ますシーンは良かったです。 次のステージでは、DSM打倒に向けて演出を強化したパフォーマンスをするも失敗。ベラーズらしさを取り戻すために、クロエの提案でオーブリーの働くキャンプ場で訓練することに。 ここのオーブリーは前作よりもパワーアップする厳しさを見せてましたが、同時にチームへの愛情も感じてすごい良かったです。前作あれだけから回っていたオーブリーが、今回はチームために大切な役割を担うって素敵ですよね。
チームワークを強化するための訓練をするものの、遠回りに思えたベッカはキレます。クロエは最近ベッカが集中できていないことを咎めますが、ベッカは自分の夢のためにもインターンを頑張っていることを告げるのです。 夢があるのは私だけかと批判して去ろうとするも、ネットトラップにひっかかってしまい、口論は中止に。落ち着いたメンバーたちはそれぞれの思いを語り始めます。
新たなるベラーズ!オリジナル曲とOG協力で世界大会優勝へ
オリジナル曲作りに自信を持てないベッカ。ベラーズの正式な仲間として認められたいエミリー。卒業後の将来が怖いクロエ…皆それぞれが卒業後に対し不安を抱えていました。 ベラーズはまた心を1つにし、全員で「Cups」を歌います。 その後、ベッカはエミリーと協力してオリジナルデモを作成します。インターン先のプロデューサーに認められ、1つ自信を取り戻すのです。
コペンハーゲンの世界大会へ。ベラーズは初めてオリジナルソングを起用し、歴代OG勢揃いでの壮大なステージをやり遂げ、世界王者になります。
「ピッチ・パーフェクト2」登場人物
登場キャラクターの性格などを説明します。特に新しい登場人物や既に卒業していった旧メンバーについて詳しく解説していきます。
バーデン・ベラーズ メンバー
役者名 | 俳優名 |
ベッカ | アナ・ケンドリック |
クロエ | ブリタニー・スノウ |
ファット・エイミー ※本名は、パトリシア | レベル・ウィルソン |
ステイシー | アレクシス・ナップ |
シンシア | エスター・ディーン |
リリー | ハナ・メイ・リー |
ジェシカ | ケリー・ジェイクル |
アシュリー | シェリー・リグナー |
今作では、新登場した人物と卒業したメンバーが再登場しています。
エミリー(ヘイリー・スタインフェルド)
バーデン大学の新入生で、バーデン・ベラーズ新メンバー。母親がベラーズの伝説的なOGで、自らもベラーズで活躍したいと考えていました。エイミーの失態でオーディションがないことを知ると、自らベラーズの元へ実力を示しにくる行動力のある女の子です。 作曲家を夢見ているため、すぐに自作の曲を歌い出してしまいます。
フロー(クリッシー・フィット)
大学2年生のとき、グアテマラからバーデン大学へ転校。バーデン・ベラーズへ入部しました。現在はベッカらと同じ大学4年生です。
キャサリン・ジャンク(ケイティ・セイガル)
エミリーの母親で、元バーデン・ベラーズの有名なOG。娘を溺愛しており、エミリーの入学に際してもペラペラとアドバイスを与えている様子が伺えました。
オーブリー(アンナ・キャンプ)
元バーデン・ベラーズOG。前作ではチームリーダーを務めていました。今作ではキャンプ場「世捨て人のロッジ」を運営しており、ベラーズの一致団結に一躍買います。
デニース(ワネッタ・ワルムスレイ)
元バーデン・ベラーズOG。
キャシー(ケイティ・サガル)
元バーデン・ベラーズOG。
トレブル・メーカーズ メンバー
役者名 | 俳優名 |
ジェシー | スカイラー・アスティン |
ベンジー | ベン・プラット |
トレブル・メーカーズは今作ではあまり登場シーンがありませんでしたが、OBの登場が印象的でした。しかもそのOBがエイミーと恋仲になってしまう展開はびっくりです!
バンパー(アダム・ディヴァイン)
元トレブル・メーカーズのOBで、前作ではセンターボーカルも務めました。現在はトーン・ハンガーズのメンバーです。 バンパーとエイミーはもともとセフレ(!)でしたが、バンパーはついにエイミーに告白し本当の恋人になろうとします。エイミーは一旦断るものの、やはりバンパーが自分の将来には必要だと思い直し、2人は正式に付き合うことになりました。
ドナルド(ウトカルシュ・アンベードカル)
元トレブル・メーカーズのOB。
ダス・サウンド・マシーン(DSM)メンバー
今作、ベラーズの強敵として立ちはだかるのはドイツ代表のダス・サウンド・マシーン。統制のとれたダンスと歌、そして映像の組み合わせによる素晴らしいパフォーマンスを披露します。
ピーター・クレイマー(フルーラ・ボーグ)
DSMの副官で、コムミッサーの右腕的役割を担います。
コムミッサー(ビアギッテ・ヨート・スレンセン)
DSMの長官で、自信に溢れた女性。ベッカ達を挑発するなど常に上から目線を貫きます。
「ピッチ・パーフェクト2」劇中曲
「ピッチ・パーフェクト2」でもたくさんの楽曲がアカペラアレンジで登場しました。有名な曲もちらほらしており、聞いたことある!ってなるかたも多いのではないでしょうか。ここではいくつか紹介します。
「We Got The World」/Icona Pop
バーデン・ベラーズがオバマ大統領の誕生記念式典で歌った曲。原曲はスウェーデンのポップデュオ、アイコナポップの曲です。
「Uprising」/Muse
今作最大のライバルとなったダス・サウンド・マシーンがステージで披露したかっこいい曲。原曲はMuseの曲です。実はこの曲は許諾を取るのに苦労し、監督みずからがMuseのボーカルに手紙を書くことで使用できるようになりました。
「Any Way You Want It」/Journey
ベラーズが優勝した世界大会でカメオ出演したのがアカペラ5人組ユニット・ペンタトニックス。彼らが歌って居たのが、ジャーニーのAny Way You Want Itです。日本でも朝番組で使われるなどかなりお馴染みの歌なので、知っているかたも多いのではないでしょうか。
「Flashlight」/Jessie J
作品内でエミリーが披露したオリジナルソング。本作唯一のオリジナル楽曲になります。原曲は本作の主題歌『Flashlight/ジェシー・J (Jessie J)』になります。
まとめ
「ピッチ・パーフェクト2」はメンバーが進路に悩みながら、ベラーズという存在のあり方に悩みながら、仲間との絆を深めていく物語でした。前作よりも等身大の学生を描いて居たような気がして、個人的にはするっと観ることができた作品でしたよ! 特にエイミーのキャラは最高でしたね!いい感じに笑えるシーンもあって良かったです。 この後は「ピッチ・パーフェクト ラストステージ」に続きます。2017年にアメリカで製作された作品で、日本では2018年10月19日の公開が決まっています。次回は卒業後が描かれますが、どうも仕事も恋愛も上手くいかないメンバーたちがまたもやドッタンバッタン大騒ぎするようです。 社会人アカペラ部再結成を描く「ピッチ・パーフェクト ラストステージ」、今から公開が楽しみですね!