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【ジグソウ・ソウ・レガシー】ネタバレ結末を徹底解説!シリーズの新しい物語

2019年2月4日

「ジグソウ・ソウ・レガシー」は2017年に公開された映画で、ホフマンが閉じ込められた「ソウ・ザ・ファイナル」より10年後の出来事です。まったく新しい物語として作られた作品ですので、ホフマンやゴードンは登場しません。 亡くなったはずであるジグソウゲームが再開されることから物語が始まります。本作の見どころは「ソウ1」と同様に誰が黒幕か?というところです。物語の進行とともに進んでいくゲームの被験者は5名。全員罪を犯しており、ゲームをクリアするのであれば、罪を認めて償う必要があるというルールです。新しい登場人物とともに始まる物語は、登場人物に思い入れこそないものの、グロテスクさと謎解きが交わったファン必見の物語となっています。

「ジグソウ・ソウ・レガシー」あらすじ

警察に追い詰められているのは犯歴のあるエドガーです。エドガーは何か焦っている様子。ハロルドたちが到着し更に追い詰めます。エドガーとは犯罪者と刑事として知り合いのハロルド。発砲は急所を外すように皆に命令しますが、弾丸の一つが致命傷となり昏睡状態となります。

5人のゲーム開始

密室に閉じ込められた5人は頭にバケツの被り物を装着されたまま、ゲームに参加させられます。最初のゲームで、一人の人物が目覚め切らず、そのまま回転する刃に打ち付けられてしまいます。これがのちの伏線となっているのですが、ソウシリーズのファンからすると、こういったワンシーンがのちの伏線となっていると感づく方も多いのではないでしょうか。 最初のゲームを脱出した4人ですが、すぐさま次のゲームが用意されています。カーリーがゲームを行い死亡してしまいます。その後、まるでカーリー死体が地上にあらわれたかのように首吊りされた死体が地上で発見されるのでした。ゲーム会場で見たバケツの被り物で死体が現れる為、さもゲームに破れた人物が地上に投げ出されたかのような錯覚を覚えます。

ジグソウの復活!?

発見されていく死体から、ジグソウの声が入ったUSBやジグソウの血液がでてきます。ジグソウの犯行を思い出すハロラン刑事と検視官のローガンとエレノア。しかしジグソウは10年前に死亡していて、今は墓の中に眠っているはずです。そんな中、ハロラン刑事はエレノアが犯人ではないかと疑っていました。エレノアはジグソウの熱狂的なファンで、ジグソウのファンサイトに出入りしていることを知っていたからです。エレノアがジグソウを模倣して行ったものだと考えていました。一方でローガンとエレノアは、ハロラン刑事が犯人ではないかと話し合っていました。ハロランは賄賂などをもらい、職権を使って犯罪者を無罪にする行為を行っていたからです。エドガーの急所を銃撃したのもハロランで、口封じのために発砲したのだと考えていました。 ハロラン刑事は事件を明確していくために、ジグソウの墓を掘り起こしていました。中から出てきたのは、なんとエドガーの死体でした。エドガーは何者かに連れ去れてジグソウの墓に入れられたのです。

エレノアのジグソウコレクション

ある日エレノアは、ジグソウのコレクションである拷問器具などはローガンに見せます。その光景を尾行していたキース刑事が写真に撮って、ハロラン刑事に報告します。事件に二人が関与しているとみて、ハロラン刑事は二人の逮捕に動き出します。一方のローガンとエレノアは検死から事件の場所を特定して、ゲーム会場へと足を運びます。 ここまではむしろハロラン刑事が犯人のように描かれています。二人を逮捕するという名目で追い、殺害してしまうかのような狂気の表情で描かれているのです。 ゲーム会場では、アンナとライアンしか生き残っていません。二人は脱出を試みますが、豚マスクに襲われて囚われてしまいます。二人が目を覚ますと拘束されていて、目の前にはジグソウが……。「優れたゲームは実に単純だ、一発の弾と銃、これが生き残るカギだ」と言って立ち去ります。銃を持ってライアンにアンナ。しかし弾は逆に発砲されてアンナは死亡してしまいました。拘束具の鍵が銃弾の中にあると気づいたライアンはどうすることもできずに嘆いています。リアリティにこだわるソウシリーズなので、過去の話だと分かりますが、まだ黒幕はわからない状態です。

黒幕は誰だ?

ローガンとエレノアはゲーム会場に到着します。二人を追跡して追ってきたハロラン刑事も到着しました。中に進むとゲームの痕跡と、形骸化した死体があります。ここで、アンナたちのゲームが過去の話だと確定するのです。 アンナをローガンから逃がしたハロルドと、襲ってきたハロラン刑事は何者かに襲われて、1対1のゲームに参加させられます。罪を告白しなければレーザーメスで身体を裂かれるというものです。ローガンは臨床医時代にジグソウを担当していましたが、自分のミスでジグソウの癌発見が遅れたことを告白します。しかしレーザーはローガンの顔を貫通しました。それを見て怯えたハロランは、ローガンの妻であるクリスティーンを殺害した犯人を無罪放免にしてしまったことを告白します。そして死んだはずであローガンが起き上がります。

ゲームオーバー

黒幕はローガンでした。目的はハロランへの復讐で、妻を殺した人物はエドガーだったのです。ローガンは10年前に自分が参加したゲームを模倣していました。バケツの被り物をして地上に現れた死体は、ハロランが無罪にした犯罪者たちだったのです。そして冒頭のシーンで目覚めずに回転刃に打ち付けられていたのはローランということが判明します。 ハロランの自白内容を録音し、ハロランやエドガーの始末に成功。ハロランに襲われたおかげでハロランが犯人だと思っているエレノアが助けを求めて外に逃げ出しています。すべての罪を着せてローガンの復讐は完了しました。

「ジグソウ・ソウ・レガシー」登場人物

本作で登場する人物を紹介していきます。

ジョン・クレイマー(トビン・ベル)

10年前に死亡した伝説的な連続殺人犯です。本作ではジグソウがよみがえったように見せるトリックが使用されてます。ソウシリーズ通して、圧巻のトリックで最後のどんでん返しを行ってきましたので、「ジグソウならば、実は生きていたというのもあり得なくない」と思ってしまいます。

ローガン・ネルソン(マット・パスモア)

検視官として登場するジグソウを模倣してゲームを行った人物です。過去にジグソウの臨床医を務めていましたが、ミスを犯したせいでゲームに参加させられています。しかしゲーム最中に  目が覚めなかったことにより、ジグソウに「理不尽なことで命を失うことはない」と救われます。その後にジグソウと協力し、戦争で傷ついた心を癒していきました。 その後に妻をエドガーに殺されていますが、ハロランのせいで無罪となります。

ハロラン(カラム・キース・レニー)

本作のジグソウの事件を追う刑事です。エドガーとは旧知の中です。一度は映画の流れで容疑者扱いされます。最後はローガンに処刑されてしまいます。

キース(クレ・ベネット)

ハロランの部下で、以前に内務調査部でハロランの悪行を調べていました。一度はエレノアを疑いましたが、ローガンの主張により、ハロランとエレノアのどちらが犯人なのか迷い始めます。

エレノア(ハンナ・エミリー・アンダーソン)

ジグソウの熱烈なファンで、拷問器具などの収集を行っている検死助手です。映画では真っ先に疑われる人物です。ハロランに罪を着せる為に、ローガンに利用されます。

アナ(ローラ・ヴァンダヴォート)

ジグソウの元隣人です。赤ん坊を疲れている夫の隣に置いて、圧迫死させてしまいました。自分のせいで赤ん坊を死なせてしまった罪悪感から、夫は獄中で首を吊りました。

ミッチ(マンデラ・ヴァン・ピーブルズ)

欠陥品のバイクを600ドルで売却した過去があります。そのおかげでバイクの持ち主は事故にあってしまいます。その相手とはジグソウの甥でした。

ライアン(ポール・ブラウンスタイン)

高校時代に3人の友人を交通事故でなくしています。事故の直前にたまたま車から放り出されたライアンは、自分は関係していないと知らんプリをしていました。

カーリー(ブリタニー・アレン)

ひったくり犯の女性です。3ドル53セントが入ったバックを盗んだ女性が喘息持ちだったため、発作を起こして死亡してしまいました。バックの中には喘息対策の薬が入っていたのです。

エドガー(ジョサイア・ブラック)

ローガンの仕掛けるゲームに参加させられ、最後は隠れて狙撃したローガンに致命傷を与えられ、ジグソウの墓場に入れられる人物です。過去にローランの妻を殺害していますが、ハロランによって無罪となっています。

「ソウ・ザ・レガシー」小ネタ

ソウ・ザ・レガシーに関する小ネタ、続編のとのつながりを紹介していきます。

新生ソウとされているが、ジェームズ・ワンやリー・ワネルの原案で製作総指揮をとっている

全く新しい物語となった「ソウ・レガシー」ですが、ソウ1から制作に携わるリー・ワネルなどが総指揮をとっています。本作で使用されるトリックもソウシリーズで使用されている時系列を同一に見せたトリックで、さもジグソウが生きているかのような演出を行っています。

フッ化水素酸が「ソウ・ザ・ファイナル」と同様に出てくる

「ソウ6」でウィリアムの身体を溶かした薬品のフッ化水素酸が本作でも登場してきます。身体を簡単に溶かしてしまうほどの強い酸です。「殺しを嫌悪している」と言ったり「残虐なのが好きなのか?」とホフマンに投げ掛けたりするジグソウですが、フッ化水素酸という危険な薬品を使用してゲームをしている時点で、かなりの性質が悪いと言えるでしょう。

トラバサミの共同制作者はローガン

ソウシリーズではお馴染みのトラバサミですが、制作にローガンが携わっていたことが判明します。アマンダやホフマンに付けられて、最後に元妻であるジルの息の根を止めるトラバサミの起源が空かされました。

被験者の口から「ジグソウ」の名前が出てこないので、過去の話と勘づきやすい

ゲームの被験者となった4人の口から「ジグソウ」という言葉がでてきません。過去のシリーズでは、ソウ2から被験者は、ゲームに巻き込まれると「ジグソウの仕業だ」と怯えているシーンがでてきます。世間を賑わせた、伝説の殺人鬼ジグソウを知らないのはおかしいでしょう。 シリーズを通してみているファンは、ゲームの冒頭の被験者の反応で、過去と現在を混ぜたトリックだと感づいた方もいるのでないでしょうか?

「ジグソウ・ソウ・レガシー」まとめ

新たなソウとして描かれる本作も、ソウシリーズの魅力である最後のどんでん返しが爽快な物語となっています。また、ジグソウがよみがえったかのような演出には、「そんなことはあり得ない」となりますが、ソウシリーズのファンとしては、少し期待してしまう部分もあるでしょう。ここでは続編への期待も込めてポイントをまとめていきます。

  • ホフマンやゴードンの生死は不明
  • ジグソウ事件は10年間音さたなし
  • 今後作品が出るとすれば、ローガンがゲームマスターとなる

「ソウ・ザ・ファイナル」の後、ゴードンが後継者となっていれば、ジグソウゲームは続いているはずです。またホフマンが下水処理場から脱出していれば、ゲームを再開したでしょう。しかし10年間ゲームは行われていませんので、少なくともホフマンは死亡したものと思われます。今後ソウシリーズが続いていくとすれば、ローガンがゲームを仕掛けることになるでしょう。

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